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清風掃々第26号 平成27年11月発行

巻頭言
「小さいことが大事」

 私がトイレ掃除の巡回をさせていただく際に、皆さんはほぼ九十九パーセント、私が口を出すことはないと思われますが、時には百に一つぐらい、あるいは千に一つぐらい「こうして欲しいなぁ」ということがあるのです。それは、みんな小さいことばかりです。
ラ・ロシュフコーというフランスの方ですが、数々の名言を残しているんですね。その中で、本当にその通りだと思うことがあったんです。「人間が穏やかでいるか、あるいは荒れるか。その差は人生の大事件によって起きるものではない。日常の小さい些細な物事が自分の思い通りに行くか行かないか。その小さなことによって起こる」と書いてあるのです。本当にその通りだと思います。他人からすれば、どうでもいいようなことに腹を立てたりするわけです。

 たとえば先日、飛行機で隣に座った人が、わざとやっているんじゃないかと思うくらい腕を広げて、肘掛けを越えて私の座席の方まで肘が出ているんです。やっぱりムッとします。人生を左右するような大きなことじゃない。乗っている時間は一時間ちょっとでしたが、私の心は不愉快です。なんと嫌なやつだと思います。そういうふうにちょっとした小さいこと、先生であれば生徒さんの表情、態度、返事、そんなことでムッとしたりしますよね。そういう小さいことによって人生が変わっていく。大きなことに繋がっていくから、私は小さいことを非常に大事にしているわけです。

 日常、ゴミ一つでも、床が汚れていても、そういうものが人の心を壊すということを知っていますから、小さいことに気をつけるようにしています。