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「ひのきの里 北千束プロジェクト」エピソード②

震災発生から数日後(4月19日)、場合によっては福岡空港経由も辞さない状況下、熊本へ向かいました。
阪神大震災のボランティア経験のある私には、一見さほど大きな被害はないだろうと高を括って現場に向かいました。

そこで待受けていたのは、無残にも崩れ落ちた瓦礫の山でした。
震災発生が夜間であったため、人的被害がなかったことが、唯一の救いでした。
さてどうしたものか、いっそのこと取壊しもひとつの選択肢として、復興への道を歩み始めました。

とにかく短期間で仕上げることが、賃貸人の使命だと何度目かの訪問で気づきました。
テナント各社は多くのパート、アルバイト社員を雇用しています。工期が短ければ、彼ら、彼女らの雇用を営業再開まで継続できると、現地責任者よりお聞きしました。
となると見積りもあったものではありません。
状況をご理解いただいた建設会社と、それこそ清水の舞台から飛び降りるつもりで、復興工事が開始されました。
工事に携わられた方々のご苦労は、通常より何倍もあったと思われます。厳しい状況下、工事は予定通り竣工し、雇用の維持ができたことは、大変有難いことだと思い返しています。

プロジェクトの話から逸れましたが、今となれば懐かしいエピソードをご紹介させていただきました。

平成29年9月19日 朴の森代表 鍵山幸一郎