鍵山秀三郎「講和」清風掃々

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清風掃々32号 平成30年12月発行 
巻頭言「小さな善行の積み重ね」

 詩人・李白の言葉に「天 我が材を生ずる 必ず用あり」というものがあります。
すなわち、天は自分という人間をこの世に生んだ、天が生んだ自分には必ず用であり使命があるということ。
 
 今、私の病状は一向に良くなる見込みがありません。
普通だったら自分に負けて落ち込んでしまうところですが、まだ使命があるからだと自負を持っています。
 
 最近よく思うのは、「これが私でよかった」と。
 
 もし家内や子ども、孫たちに起きていたら…我慢のしようがありません。
自分のところで起こっているわけですから、自分が我慢すればすんでしまう。
こんな不自由な身体であっても、天がまだ役割を与えてくれていると受け止めています。
 
 ということで、全国各地で身を削るようにして掃除をされている方々や、東北の震災や様々な災害の支援に行く多くの方々を少しでも支援したいんです。
また、日本のあちこちには手間隙をかけてひたむきに仕事に打ち込まれている方々もたくさんいらっしゃいます。
そういう「自分ファーストでない人たち」がたくさんいて日本の国を支えているんです。
この人たちが諦めてしまうと日本は殺伐とした社会になってしまう。
そんな人たちが諦めないように手を差し伸べていくことが大切なんです。
 
 支援と言っても大きなことはできません。
たとえ小さいことであってもみんなが自分の力の及ぶ限り善行を積み重ねれば、それが日本の未来をよくしていくことに繋がるんです。