鍵山記念館建設ストーリー⑨ 内観
実は細かい計画を立てていないので、室内は90坪のフリースペースと思ってください。
しかし細かいところまでこだわっています。
これも職人さんたちの努力の賜物です。
いずれ実物をご覧いただきますが、こだわったところを紹介します。
・フローリング
以前にも紹介しましたが、古木を輪切りにして、一枚一枚丁寧に職人さんによって敷かれていきました。
古材の形、色、年輪すべてが異なり、その不協和音が逆にある旋律を奏でているようです。
古木は小淵沢と秋田の古民家を解体して得たものです。
・梁、柱、天井
年代を感じる古木を、あたかも本当に使われているように設置されました。
そこに和風の電燈を下げ、より一層古民家的な雰囲気になりました。
景観を崩さぬ配慮が施されています。
・壁面の棚と明り取り窓
日も差さないし、景色もさほどよくない北側の壁面すべてを棚にしてみました。
そこに遊び心で明り取りの窓を切っています。
棚の材料は古木を使っています。この棚をどのように使うかはセンス次第です。
・壁板
すべて壁をクロスで覆うことは簡単です。
しかしできるだけ日本の木を使うコンセプトを高砂工務店の宮本社長にご理解いただき、杉板を壁に貼っていただきました。