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【割れた窓 理論】(Broken Windows 理論)

最近あまり見聞きしませんが、学校の窓ガラスが悪戯で割られる事件が頻発したことがありました。

その理由はさておき、対処策は大きく分けると2つになります。
そのまま放置するか、すぐさま修理するかです。

放置する理由は、どうせまた割られるからだと決めつけるからです。
また修復しても、再三割られると根負けするかもしれません。

この理論は、割られても、割られても、割られなくなるまで修復を続けるという策です。

私たちも東口、歌舞伎町そして道玄坂と3か所をローテーションで掃除するので、当然掃除当日はゴミが散乱しています。

もしここで、「どうせまた汚れるから掃除することは無意味だ」と考えてしまったら、そこから先には進めません。
数分後に汚されることが分かっていても、掃除を終えた状態が少しでも長く続くことを願いながら、掃除に取り組むことが大切だと思います。

その結果、新宿東口では拾うゴミを探すくらいになり、同時に歌舞伎町では犯罪率が下がるといった結果が生まれました。

(資料)〔新宿区の刑法犯認知件数〕(東京都警視庁「自治体別刑法犯発生件数」より)
  平成23年 9521 件  → 平成27年 7940 件

わたしも1989年ニューヨークに住んでいましたが、治安が悪くてとても地下鉄に乗れませんでした。

その後、ジュリアーニ、ブルームバーグ両市長が、この手法を用い治安を大幅に改善しました。
その結果、今では真夜中であろうと安心して、地下鉄を使えるくらいになりました。

興味のある方は「割れた窓 理論」を検索してみてください。