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清風掃々第2号より 平成10年4月発行
2月 千葉掃除に学ぶ会報告より
長谷川昭次文責

 

一、はじめに

二月二十八日三月一日の両日、千葉掃除に学ぶ会が、高山実行委員長の下、開催された。会場は船橋市、参加者は全国と県内より多数。
初日は講演会と交流会。二日目は早朝清掃掃除実習、昼食懇談、さらに感想と体験発表。

 

二、問答形式で

講演会は金子代表の司会で「素晴らしき人生、素晴らしき掃除」と題し、鍵山社長さんに質問に答えてもらう形式をとった。
中小企業の経営が、尋常では思うように立ち行かないように見える昨今、参加者の経営上の問題をまたその知念を、率直に出しそれに対して鍵山社長さんに答えていただいたのである。
参加者は、その一つ一つをわが身に置き換え得心をし、身を乗り出して聞き入った。

その質問は、およそ次のようなもの。

  • 経営の常識はまた仕事とはどのようなもの
  • 経済の競争原理の中での経営上の対処
  • 受注競争と価格競争に巻き込まれて
  • 新規開拓により顧客来店の経営というが
  • 構造不況により業態転換したいのだが
  • 掃除に関心をもたせたいのだが
  • 売掛代金の回収が遅れてきているが
  • 現今不況時の事業拡大の是非について
  • 結果主義の商売、その過程が大切とは
  • 経営に対する志を奥に秘めよと言うが

これら一つ一つの質問に対する鍵山社長さんの、問う者にとってそれは天の声とも思えるお答えは、参加者の脳裏にも深く刻み込まれました。
と同時にテープにもよく録音しておくことができました。
編集をし、希望者には配布できるようにしました。
表記にご連絡ください。

三、良きリーダーで

二日目、早朝五時から雨の船橋駅を約五十人ほどで早朝掃除を行う。
船橋駅長さんの感激のタオルの差し入れは、ありがたいものであった。

続いて早春の雪の中、市立海神中学校のトイレ掃除。雨は朝七時ころから雪に変わる。
この分では、七十〜八十名も来てくれれば…とリーダー一同覚悟する。
しかし雪の中を続々と参加者が到着する。
こんなに一人一人をありがたく出迎えられたのも、この雪のおかげと感謝。

トイレ掃除————掃除実習————は班編成で行う。
リーダー(班長)のアドバイスを受けながら、それぞれに掃除をして行くわけである。
そのときのリーダーのアドバイス、リーダーの配慮が、実習そのものを価値あらしめるものである。
掃除実習によって、深い感動を覚えたり、素晴らしい気づきを得たり、大きな充実感に浸ったりすることができると思うのです。
さらにこの味わいは、掃除継続実践の原動力にも必ずやなるはすであります。

そこで、このような良きアドバイス良き配慮のできるリーダーは誰が良いものか。
それをかなえることができるのは、やはり掃除継続実践者ではないだろうか。
そのリーダーが、事前の「リーダー研修」と称して、掃除道具の使い方や掃除の手順などを、マニュアルにそって研修を行い、いざ本番に臨んだことは言うまでもありません。

 
四、感想と体験と

掃除実習を終え、おいしい昼食をとりながらの懇談は、リーダーにとって手応えの期待できる楽しみなひとときです。
班の人たちが本日の掃除で、どんな感想を抱いてくれたのかと。

この感想は閉会式の感想発表にも通じて行きました。
閉会式で、職場で家庭で地域で掃除を継続実践している者の体験発表は、多くの参加者の大きなる励みになる非常に価値あるものとなりました。