清風掃々第4号より 平成11年12月発行
「心を磨く」相模原市立上溝中学校のみなさんの感想文集へのメッセージ
『新しい自分を見つけたいのだ、仕事をする』
陶芸家 河井寛次郎先生の言葉で、人間は何事にも心を込めて取り組めばいつも新たな自分を見つけ出すことができるという教えです。
同じ事を繰り返していても、そのことに真剣に取り組みさえすれば、新しい自分を発見することが可能です。
上溝中学校の皆さんは、母校のトイレ掃除という体験を通して、新しい自分を見つけました。
しかも、素手で徹底した実践を通して自分でも知らなかった勇気を見出しましたね。
また、トイレ掃除は汚いから嫌いだという観念と、体験から得た実感との違いに気づいたことも大きな発見であったと思います。
上溝中学校の皆さんの実践から生まれた所感集『心を磨く』は、全国の中学生への最大の贈物となりました。
有り難うございました。
鍵山秀三郎