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清風掃々第20号 平成24年11月発行
講話「風」
 

家には風というものがあります。
目には見えないけれど、どの家庭にも必ず、その家々に流れている「家風」というものがあります。
目で見ることはできませんが、その人の姿で、その風を私は感じることができるのです。

学校には校風、会社には社風があります。
私たちは知らず知らずのうちにその風の影響を受けてゆくのです。
そして、その風の影響を受けるだけではなく、その人の姿が逆に校風、社風に影響を及ぼしているのです。
ですから、皆さん方がきちんとしていれば、ますます校風、社風を良くしていくことができるのです。

けれども、もし一人でも二人でもそういうことに無関心で 自分は自分で と勝手な行動をすると、その歴史を冒涜することになります。
人の積み上げた努力を踏みにじることになります。

一人であっても、学校や会社の規則、家風の決まりを守る努力を、皆さん方にはしていただきたいと願っています。
規則や約束は守るために存在しているものであって、破るためにあるものではありません。
守るために規則があり、約束が存在するのです。

こんなことでいいやと疎かにすると、目には見えないうちに少しずつ校風、社風が崩れていきます。
そういうことのないように先輩が築いた校風、社風をもっと良いものにしたいとなれば、皆さん方の人生はとても意義あるものとなるのです。