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清風掃々第28号 平成28年12月発行 
巻頭言〝道徳的生き方〟へ
 

江戸時代の末期、日本は場合によってはヨーロッパの国々の植民地になる可能性もあった状況で、国内のあちこちでは騒乱が起きていました。
そんな中でもアジアの地の国々のようにならなかったのはなぜか。
それは国民全体の意識が高く、たとえ無学であっても道徳観があったからです。
だから秩序が保て凌ぐことができたのです。

ここにきて今、その江戸時代の末期より、道徳観がなく、社会秩序も悪くなっているということが問題です。
ではどうしたら、少しでもいい社会状況へ進むことができるのか。
それは、〝道徳的生き方〟を実践するということです。

今、教育の現場では「道徳」の授業を取り入れようとしていますが、〝道徳〟をしっかり理解していない先生が生徒に教えることは難しいと言えます。
その先生たちの多くは、道徳的生き方もしていないのが現実です〝道徳的生き方〟とはどういうことなのか。
そんなに難しいことではないのですが…。

「手間がかかって、時間がかかって、面倒なことをさりげなくできること」
現状の日本は、手間を省いて、時間を短縮して、面倒なことをやらないのが当たり前になっているのです。
すなわち〝非道徳〟なことばかりがまかり通っている社会です。
そんな中にあっても、掃除を真剣に徹底してやっていると、少しずつ少しずつ何が大切かが分かってくるのです。
そこで、日本を美しくする会の役割が見えてきます。

今、その〝道徳的生き方〟を実践を以て示していく、すなわち突破口としての役割です。
焦らず、少しずつ少しずつ〝道徳的生き方〟へ変えていきましょう。