「ひのきの里 北千束プロジェクト」エピソード⑤ 取壊し
売主様との売買契約も無事に取り交わすことができ、いよいよ取り壊しの準備にかかりました。
不動産仲介業者より紹介がありましたが、当社は東京掃除に学ぶ会のメンバーである、シオガイグループにお願いしました。
シオガイさんは全社で掃除に取組まれ、東京の活動にはなくてはならない存在です。
普通であれば何社か見積りを取り、当然一番費用の安い会社が選ばれます。
ご縁を大切にする姿勢を、ここにも活かすことができました。
何せ大東亜戦争後間もなく建てられたので、詳しい人にはお宝が結構あったと思われます。
解体中のある日、中学生か高校生から碍子をくれとせがまれました。
最初はなんのことか分かりませんでしたが、それが陶器の絶縁体で、彼は解体場を探しては、コレクションしているのだそうです。
そんなものを集めることを趣味にしている若者がいることに驚きました。
また都内ですが、地中には浄化槽が埋まっていました。
古井戸もありますが、これはポンプを付け替えて、将来井戸水を汲み上げることにしています。
この他、飛び石として使われていた蕎麦粉挽きの臼と、井戸水を受ける石の置物は、後で活かすつもりで頂戴しました。
3月上旬、シオガイさんのご努力のお蔭で、無事解体を終えることができました。
平成29年10月24日 朴の森代表 鍵山幸一郎